度胸 game of chicken 2005 5 18

 下の図を見てください。
これは、ここ数年の日経平均株価の値動きです。
 一般の人は、このグラフを見て、
「Aのタイミングで買えば、儲かった」と思うでしょう。
 しかし、Aのタイミングで買える人は、現実には、いなかったと思います。
もし、そういう人がいたら、よほど度胸のある人か、無謀な人だと思います。
 なぜならば、この当時の株式市場の雰囲気は、こうだったのです。
みんな、今度こそ、底値だと思った時点から、
さらに底が割れて、下落していくような状況だったのです。
底値だと思って買うと、その後、急落して、仕方なく損切りをするというパターンだったのです。
そういうわけで、当時は、みんな恐怖心で脅えて、臆病になってしまい、
大底では買えなかったというのが、現実です。
だから、Aのタイミングで買った人は、よほど度胸のある人か、無謀な人だと思います。
 では、Bのタイミングで買えばよかったのではないかと言う人がいるでしょう。
しかし、Bのタイミングでも買えなかったのです。
実は、過去の苦い経験があるのです。
Cを見てください。
Cのタイミングで買った人は、Aという奈落の底を経験したはずです。
だから、Bのタイミングで買うと、またCのパターンになるのではないかと思ってしまうのです。
そういうわけで、Bのタイミングで買えた人は、少なかったと思います。
 このように、下落相場の時は、
先に恐怖心が来てしまい、現実には、よいタイミングでは買えないのです。

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